webコンサルタントとして働きながら、国内外を旅する木村修平さん。「Kimura’s Work」第2回は、前回に続いて「仕事 × 時間」のpart2です。
かつては「忙しい」と口にするのがかっこいいと思っていた木村さんが、なぜ言わなくなったのか。予定は埋めるものではなく空けるもの、嫌なことは自動化する、スマホは1分で閉じる。時間を自分でコントロールするための考え方と工夫を聞きました。
この回の話題
| 時間 | 話題 |
|---|---|
| 00:03 | 前は「忙しい」と口に出していた |
| 01:09 | 忙しいと言うと、誘われなくなる |
| 02:17 | カレンダーを埋めるのが楽しかったころ |
| 02:50 | 予定は埋めるものではなく、空けるもの |
| 03:18 | 時間を自分でコントロールできる幸せ |
| 04:22 | 特別なアプリはなく、Googleカレンダー |
| 05:29 | 色分けで、予定を重ねて管理 |
| 06:37 | 苦手なことは、ゼロにするか楽しくやるか |
| 07:41 | 5分の作業を、3時間かけて自動化 |
| 09:41 | 今はAIがほぼやってくれる |
| 10:45 | 画面の左はメール、右はカレンダー |
| 11:48 | 席に着いたら、すぐ注文ボタン |
| 12:54 | ずっとオンで、ずっとオフ |
| 15:06 | 学生のころから、すき間時間を大事に |
| 17:13 | SNSは1分で閉じるアプリ |
| 18:17 | スマホはペンで触る |
「忙しい」と言わなくなった
いろいろなことをやっている木村さん。以前は「忙しい」とよく口に出していて、それがかっこいいと思っていたそうです。今は、口に出さないように意識していて、もう出なくなりました。
きっかけは、「忙しい」はポジティブに受け取られないと気づいたこと。忙しそうな人には話しかけにくいし、仕事も振られなくなる。友達にも「今忙しいから、ごはん行けへんわ」と言っていたら、本当に誘われなくなった。新しい情報も入ってこなくなり、孤立していったといいます。
予定は、埋めるものではなく空けるもの
本当に忙しかったころは、カレンダーを予定でいっぱいに埋めるのが楽しかった。「めっちゃ埋まってる、俺できる人」。でも実際は、時間に追われていました。
そこから考え方を変えて、予定は埋めるものではなく「空けるもの」に。大事なのは優先順位です。仕事は、正直に言えば今日でも明日でもいいものが多い。でも、友達がせっかくつくってくれたごはんの時間は、今日しかない。だから予定が埋まっていても、木村さんは空けます。
時間をコントロールできる幸せ
時間を自分でコントロールできていると思えることは、すごく幸せにつながる、と木村さん。「今日も1日終わった」ではなく、「あれもこれもできた、まだ寝るまで1時間ある、何しよう」。そう思えると、今日も楽しかった、となるのだそうです。
使っているのは特別なアプリではなく、Googleカレンダー。いちばん大きいのは考え方で、切り替えには時間がかかりました。始まりは危機感。夢の中でもずっと仕事をしていて、朝起きても疲れがとれていない。このままじゃダメだ、根本を変えないと、と思ったそうです。
色分けで、予定を重ねて
本業と自分の会社の予定は、色を分けてひとつのカレンダーで見られるようにしています。「1時間後に5分だけメールを確認」といった細かいことも、すべてカレンダーに。本業の1時間の予定の上に、自分の会社の5分の確認が重なっている、なんてこともよくあるそうです。
苦手なことは、ゼロにするか、楽しくやるか
やりたくないこと、苦手なことへの向き合い方は、大きく2つ。
- ゼロにする:人にお願いするか、自動化して、自分がやらなくていいようにする
- 楽しくやる:自分でやるなら、いかに楽しくやるかを考える
木村さんがまず考えるのは、自動化。たとえば、毎朝5分かかる「あるページの数字を、シートの決まった行に貼る」作業。自動化の仕組みをつくるには3時間ほどかかるし、わからない言語のコードを調べながらなので、めちゃくちゃストレス。それでも一度つくれば、毎日の5分がなくなり、ほかにも応用できる。今は、自動化も人にお願いしていたことも、AIがほぼやってくれるようになったそうです。
画面の左はメール、右はカレンダー
具体的な工夫も。パソコンの画面は、左は必ずメール、右は必ずカレンダー、と決めていて、ボタン1つで切り替わるようにしています。生きている中でいちばん無駄なのは「あれ、どこやったっけ」という時間。1、2秒ならストレスにならなくても、ちりも積もれば山となる。その時間をいかにゼロにするかです。配置は、使ってみて随時変えていけばいい。
ちなみに飲食店では、席に着いた瞬間に注文ボタンを押し、店員さんが来るまでに考えるそう。大阪出身の隆志は「めっちゃわかる」と共感していました。
ずっとオンで、ずっとオフ
休憩は、1時間まとめてとるのではなく、1時間のうちに2分くらいの休憩を何度も入れるスタイル。家でリモートワークをしていると「オンとオフの切り替えはどうしているの?」とよく聞かれますが、木村さんは「ずっとオンで、ずっとオフ」。切り替えるという概念があまりないのだそうです。スタンディングデスクで立って仕事をしたり、パソコンをリビングに持っていったりもします。
学生のころから変わらないのは、すき間時間の使い方。電車を待つ間は、ショート動画を見るのではなく、前日に「読みたい」とピックしておいたサイトを読む。はたから見ればずっと忙しそうに見えても、忙しさにはグラデーションがある。ただ人は慣れるので、とても忙しい状態が続くと、それがふつうになってしまうとも。
スマホは、1分で閉じる
スマホは、つい見てしまって時間が溶けることに危機感を覚え、SNSを開くときに「何分開きますか」と聞かれ、1分を選ぶと本当に1分で閉じる無料アプリを入れています。平日はスマホをずっとリビングに置いていて、1日が終わってもバッテリーは90%以上残っているとか。
もうひとつのおすすめは、スマホを指ではなくペンで触ること。人の手の感覚はとても敏感で、指で触ると快感が出やすい。ペンにすると、ちょっと面倒なうえに、そういう感覚がないので、触る時間が短くなるのだそうです。
「やりますよ」と言った次の日には、もうたたき台ができている。木村さんの仕事の速さの理由が、少し見えた回でした。
印象に残った一言
時間を自分でコントロールできてるって思えてることが、すごい幸せやと思います。
前後の回
- 前の回:「やらなきゃ」を「やりたい」に。時間に追われない木村さんの仕事術|#1
- 次の回:キャパオーバーで、5社中4社に切られた。失敗から学んだ「断る」ことと優先順位|#3
- 前番組:Kimura’s Choice / 木村修平
出演者

- 木村修平:webコンサルタント。平日は広告代理店、休日は効率化支援。2か月に1回は海外へ

- はな & 隆志:移動販売の珈琲屋「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。ウルトラFM「サンライズすかがわ」月曜パーソナリティ
