8月1日から31日まで、猪苗代のギャラリーとセレクトショップ「空白」で、松本悠以さんの個展が開かれます。大きな絵を背負って電車で運んだあの個展から、2年ぶりの空白です。
収録は7月22日、開幕まであと1週間ちょっと。壁に直接描くライブペイント、そして個展のタイトルにもなった3つの「ミックス」。新しい挑戦への意気込みと、少しの不安を聞きました。
この回の話題
| 時間 | 話題 |
|---|---|
| 00:01 | 8月1日から31日まで、猪苗代「空白」で個展 |
| 01:09 | 2年ぶり、今回は1か月 |
| 02:13 | 初日から、壁に直接ライブペイント |
| 03:16 | 前回のテーマは「ちぐはぐハグ」 |
| 04:19 | 今回のタイトルは「MIX MIX MIX」 |
| 05:22 | 猪苗代を歩いて、ポセミンの世界とミックス |
| 06:23 | 村の自然と、町の自然 |
| 07:32 | 自分の体の一部かもしれないもの |
| 08:34 | アクリル、色鉛筆、オイルパステルを混ぜる |
| 09:41 | 実験の過程を発表していいのか |
| 10:45 | 空き家、植物に侵食された建物 |
| 12:49 | 開幕まで、あと1週間 |
| 13:52 | 土ポセミンが台湾へ |
| 14:54 | 2年前の空白とのつながり |
| 17:04 | 空白は、チャレンジの場 |
2年ぶりの空白
会場は、猪苗代の「ルーツ猪苗代」の中にある、ギャラリーとお店が一緒になった空白。前回は2か月でしたが、今回は1か月です。7月は、シェアアトリエの仲間・しこちゃんが同じ場所で展示中。そのバトンを受け取る形で、8月1日から松本さんの展示が始まります。
今回は、大きな絵を背負って運ぶ予定はなし。代わりに、初日から2〜3日間、ライブペイントを行います。描くのは、作品を飾る壁面そのもの。お店側から入ってすぐ見える壁に直接ペイントし、描き終わり次第、その上に作品をかけていきます。壁の雰囲気が変われば、空間の印象もがらりと変わるはずです。
テーマは「MIX MIX MIX」
前回のテーマは「ちぐはぐハグ」。物語を絵本のように展示しました。今回のタイトルは「MIX MIX MIX」。3つのミックスがテーマです。
1. 猪苗代と、ポセミンの世界
ライブペイントをする壁にはこれまでの作品を、その裏側の壁には猪苗代をテーマにした作品を飾ります。事前に猪苗代を歩いてフィールドワークをし、気になるところを写真に撮ってきました。猪苗代にあるものと、ポセミンの世界のミックスです。
無意識に撮っていたのは、建物が多かったそう。雪が多い土地だから屋根の形が多いな、と気づいたり、植物に侵食された空き家を見つけたり。建築の血は、やはり騒ぐようです。夢中で写真を撮っていたら、中高生に怪しい目で見られて、逃げてきたとか。
2. 体の中のミックス
大玉村で畑をしていたころは、自分の体は完全に自然物でできていると思っていました。でも、畑から離れて町に住んでいると、村の自然とは別に「町の自然」があるように感じるようになったといいます。
町は土や自然から切り離された場所。でも、自分の体の中も、自然物だけではないのかもしれない。はがれた地面や建物も、自分の体の一部かもしれない。住んでいる家は、拡張した身体のようにも思える。まだはっきりとはわからないけれど、町の中での「自分探し」を猪苗代でやってみて、それを絵に取り入れます。
3. 画材のミックス
これまでは、アクリルならアクリル、色鉛筆なら色鉛筆で描いてきました。今回は、アクリルと色鉛筆とオイルパステルを1枚の絵の中で混ぜてみる。
実験的な挑戦が多く、この「過程」を発表していいのか、そわそわする気持ちもあるそうです。それでも、完成の区切りは自分でつけるもの。今回の過程が、次の展示で完成に近づいているかもしれない、とGALATAのふたりは楽しみにしています。作風が変わっても、ポセミンは変わらず。言葉も添えたいと考えています。
土ポセミンが台湾へ
今回、土ポセミンの予定はありません。ただ、うれしい報告がひとつ。東京・日本橋での展示で飾った3枚の土ポセミンのうち2枚が売れ、台湾へ渡ったのです。買ってくれたのは台湾の方。「明日帰国だから」とすぐに持ち帰り、その後また連絡が来て「やっぱりあの子も」ともう1枚。いつか台湾でも展示したい、と松本さん。
空白は、チャレンジの場
前回は途中で「猪苗代の作品もほしい」となって土ポセミンをつくりました。それが頭に残っていて、今回は最初から猪苗代をテーマにしたかった。空白は2年の間に改装されて、前回絵本を展示した場所はワークスペースになり、別の部屋では別の作家さんが展示するそうです。
2年前は、初めてアクリル絵の具を使って描いた展示でもありました。空白は、松本さんにとってチャレンジの場。「前回と同じじゃん」とは思われたくない。新しいことに挑戦していると思ってもらいたい。その一方で……。続きは次回です。
印象に残った一言
なんか、チャレンジの過程を見てもらいたい気持ちはあります。
前後の回
出演者

- 松本悠以:アーティスト、作家、畑の仕事をする人。「循環」「腐る喜び」をテーマに、ポセミンが登場する作品をつくる。Instagram
- はな & 隆志:移動販売の珈琲屋「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。ウルトラFM「サンライズすかがわ」月曜パーソナリティ
