「仕事 × 不安」のpart2です。前回、天狗になっていた自分や孤独への不安を語ってくれた木村修平さん。今回は、変化の激しい業界で「見逃すこと」への不安、そして高校のころからずっと抱えている、言葉にならない不安の話になりました。
不安を抱えながらも、それを周りに見せず、前へ進むエネルギーに変えていく。木村さんは、不安を「行動するための理由のひとつ」と捉えています。
この回の話題
| 時間 | 話題 |
|---|---|
| 00:03 | 得ることより、失うことのほうがストレス |
| 01:03 | 昨日の当たり前は、今日の当たり前じゃない |
| 01:40 | 年収が上がっても、忙しくなるだけ |
| 02:05 | 株の「買い遅れ」も不安 |
| 03:09 | 行動しなかったことへの後悔 |
| 04:13 | 200円をケチった世界一周の後悔 |
| 05:15 | 後悔は、次に生かす |
| 06:17 | 不安は、周りに見せない |
| 07:19 | 学ぶほど、時間がなくなる |
| 08:24 | 睡眠は7〜8時間 |
| 09:31 | 不安は、行動するための理由のひとつ |
| 10:39 | 不安の解像度を上げる |
| 10:50 | 「何者かに追い越されるかもしれない」 |
| 12:46 | 楽しむという感覚がない |
| 13:50 | 階段が1cmになったとき |
| 14:52 | 同じ経験をした友人に相談した |
| 17:06 | 嫉妬から、切磋琢磨へ |
| 18:09 | 小学生のころから、お金を稼いでいた? |
得ることより、失うことが怖い
人は、何かを得ることよりも、失うことのほうがストレスなのではないか。木村さんは、その傾向が強いと最近気づいたそうです。得たスキルやAIの情報よりも、自分が知らないことを「もっと知らないとダメ」という不安のほうが大きい。
業界的に、昨日の当たり前は今日の当たり前ではない。終わりなき成長を求められる世界です。以前は年収が上がるなど目に見える結果がたくさん出ていたけれど、ある程度を超えると、それよりも忙しくなるだけ。「自分の人生はこれでいいの?」と思うこともあるといいます。
行動しなかったことへの後悔
見逃すことへの不安は、株にも。今買い遅れたら、もう買うタイミングがないかもしれない。これまでの人生でも、「1か月前に買おうと思っていた株が上がっていた」というような、行動を起こさなかったことへの後悔が多かったそうです。
とても具体的な後悔もあります。世界一周をしていたとき、200円をケチって食べなかったごはん。ドリンクを1本我慢すれば買えたのに、もう二度と食べられない。だから今は、旅先で食べたいと思ったものは、値段が小さければ食べる、と決めています。後悔は引きずるのではなく、次に生かす材料に。
不安は、周りに見せない
毎日新聞を読みながら株価のチャートを見る姿は、はたから見ればかっこいい。でも内心はめちゃくちゃ不安。それを見せないのはすごい、とはな。木村さん自身も、一緒にいて楽しい人、元気をもらえる人と一緒にいたいから、そこは意識しているそうです。
学ぶほど、時間がなくなる
常に学び続けなければいけない状況では、上手に空けた時間も、また埋まっていきます。最近は忙しくなってきて「このままじゃ目の前のことしか見えない」と感じている。やりたいことは無限に出てくるから、逆に「やらないこと」を決める。メールは朝だけ見る、というような、自分の性格に合ったルールを自分で決めないと、時間はつくれないと改めて感じているそうです。
大学時代から、何時間寝ればパフォーマンスが高いかを分析してきた木村さん。答えは、最低7時間、最大8時間。寝すぎてもダメなのだとか。
不安は、行動するための理由のひとつ
不安と聞くとネガティブなイメージがあるけれど、木村さんの捉え方は少し違います。人が何かをする理由には、好奇心もあれば、誰かが喜んでくれるから、というものもある。自分は、その中の「不安」が強いだけなのかもしれない。そう捉えると、そこにプラスもマイナスもない。
何が不安なのかを、時間が足りない不安、見逃す不安と、具体的に解像度を上げているから、上手に処理できているのかもしれない、とGALATAのふたり。ぼんやりした不安は、やり過ごしてしまいがちです。
「何者かに追い越されるかもしれない」
話の途中で、木村さんは昔からいちばん強い不安をひとつ思い出しました。それは「何者かに追い越されるかもしれない」という感覚。過去の自分でも、他人でもない。人ではないかもしれない。自分でもよくわかっていない何か。高校のころから、ずっといるのだそうです。
それが、自分を鼓舞するストイックさや、決めたらやる行動力の根っこになっている。でも、しんどい。やりきった感はほとんどなく、楽しむという感覚もない。止まることができず、昨日より今日のほうが速くないといけない。階段の大きさは変えてもいいけれど、登らないという選択肢はないのだそうです。
階段が1cmになったとき
2年ほど前、事業が右肩上がりで、自分の階段も1mずつ登っているような絶好調の時期から、会社をいろいろ切られ、階段が1cmになったことがありました。そのときは、さすがに立ち止まりたい気持ちが強かったといいます。
そんなとき助けになったのは、旅行ではなく、同じ経験をした友人に相談したことでした。同い年で大学も同じ、もっと先を進んでいる友人に「足が動かなくなった」と話すと、その友人にもそういう時期があったと言う。解決策がほしかったのではなく、この気持ちをわかってくれる人がいる、と知りたかったのです。
嫉妬から、切磋琢磨へ
最初はその友人に「すげえな、俺もやらんと」という焦りや嫉妬もありました。でも今は、お互いのことをよく知っていて、「今こういうことをやりたい」と話し合い、切磋琢磨できる関係に。相手は何も変わっていない。変わったのは自分なのだそうです。
最後に、実は小学生のころから、ポケモンカードの転売などで、何かを提供して対価をもらうということをしていた、という新事実も。続きはまたいつか。不安なときは、誰かとおいしいものを食べて、ばかみたいな話で笑って、「今日も楽しかった」と寝る。それがいちばん、と締めくくりました。
印象に残った一言
不安って聞くとネガティブなイメージなんですけど、何かを行動するための手段で。僕は、その中の不安が強いだけなんかなって。
前後の回
- 前の回:天狗の鼻は2mだった。「強がらない」を今年の目標にした木村さんの不安|#5
- 次の回:お金の使い道の6.5割は旅。物から経験へ、そして誰かを喜ばせるために|#7
- 前番組:Kimura’s Choice / 木村修平
出演者

- 木村修平:webコンサルタント。平日は広告代理店、休日は効率化支援。2か月に1回は海外へ

- はな & 隆志:移動販売の珈琲屋「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。ウルトラFM「サンライズすかがわ」月曜パーソナリティ
