webコンサルタントとして働きながら、国内外いろいろなところを旅する木村修平さん。「Kimura’s Choice」は、GALATA COFFEEのはなと隆志が、木村さんのこれまでの「選択」と、その理由を聞いていく番組です。
第5回は、キリマンジャロ登山の続き。高山病に苦しみながら、木村さんはその日いちばん最初に頂上へたどり着きます。ところが、そこにあったのは達成感ではありませんでした。
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この回の話題
| 時間 | 話題 |
|---|---|
| 00:49 | 高山病は、上るほどひどくなる |
| 01:39 | 最終日は、夜中に出発して朝日を見る |
| 01:55 | 「1番最初に登ってみたくないか」 |
| 02:31 | いちばんに登頂。でも、達成感がない |
| 03:16 | 頂上でハグし合う人たちを見て |
| 04:56 | 強盗のときとは違う、心の深い部分の気づき |
| 06:41 | お金ではなく「この人だから」 |
| 07:27 | 実は、声をかけてほしいタイプ |
| 09:03 | 「1番」から「あいつが困ってるから」へ |
| 12:26 | 山を下りて、日本へ |
| 13:19 | 旅先の食べ物には興味がない? |
上るほどひどくなる、高山病
2日目から高山病になった木村さん。上っていくので、症状はどんどんひどくなる一方です。それでも1日1000mは上らなければいけない。頭が痛く、手足がしびれる。最後は「もう気力ですね」。
いちばんきつかったのは最終日。夜中の12時ごろに出発して、頂上で朝日を見るので、睡眠は4時間ほど。高山病に寝不足が重なって、ダブルパンチ、トリプルパンチでした。
その日いちばんに、頂上へ
アフリカ大陸の最高峰。さぞ達成感があっただろうと思いきや、「みんなにそう言われるんですよ」と木村さん。
もともと、やりきったという感覚が欲しくて登った山。登る途中、ガイドに「1番最初に登ってみたくないか」と言われ、「それ、やってみたい」。ほかの登山者より1時間ほど早く起きて出発し、その日いちばん最初に頂上にたどり着きました。でも、達成感はまったくなかったそうです。
頂上でハグし合う人たちを見て
キリマンジャロには登山ルートが4つほどあり、頂上には北からも南からも人がやってきます。友達同士、カップル、家族。ひとりで来ている人はほとんどいません。みんな「1番最初に登りたかった」と言いながら、少し悔しそうな顔で木村さんを見る。そして、仲間同士でハグをしている。同じ経験を分かち合える人たちが、そこにいました。
こっちはひとり。ガイドはいるけれど、何度も登っている人です。1番にはなれた。でも、自分が求めていたのはそこじゃなかったんじゃないか。登頂してイエーイではなく、「俺、何してんやろ」と思ったそうです。
心の深い部分で、ふと気づいたこと
強盗にあったときは、「何もなくても生きていける」と肩の荷が降りて、気が楽になった。キリマンジャロでは、もっと自分の心の深い部分に気づいた、と木村さん。
学校のテストで1番を取ってイエーイと思ったこともある。でも、それは表面の話。1番は結果でしかなくて、本当はそのプロセスを誰かと分かち合いたかったんだ、と。
お金ではなく「この人だから」
それは今の働き方にもつながっています。東京では、お金で解決できてしまうことが多い。合理的に説明して「それでいいよ」で終わる世界。でも、そうじゃない世界もある。報酬がなくても、あいつが困ってるから手伝うか。この人だからやる。そういう人と人とのつながりに、自分は幸せを感じるんだと気づいたそうです。
はなさんは、いつもひとりでクールに颯爽と歩いている木村さんに、人と一緒に何かをするイメージはなかったそう。すると木村さん、「どっちかっていうと、かまってちゃんだと思います」。昼休みに机で寝ているやつは、眠いんじゃなくて、誰かに声をかけてほしいんです、とのこと。町で木村さんを見かけたら、ぜひ声をかけてみてください。
20代前半で気づけたこと
高山病で3日間頭が痛い。そんな極限の状況だからこそ、自分の深層心理に気づけたのかもしれません。1番を目指すのではなく、「あいつが困ってるから」をベースにする。その後の仕事や人との付き合い方の、いちばん大きな起点になったそうです。
どちらがいい悪いではなく、結局はバランス。でも、自分がそこを求めているとわかったのが大きかった。隆志さんは「それがわかっていれば、迷ったときに判断ができる。22、23歳で気づけるのは早い」。
ちなみに頂上で、ガイドとハグでもしようかと振り向くと、ガイドは自分の世界に入っていて、一気に冷めたそう。はなさんは「だからこそ、余計に考えたのかもね」。
山を下りて、日本へ
高山病は、下り始めると一気に楽になりました。南アフリカまで行くこともできたけれど、山に登り、いろいろな経験もできた。ここで終わりにしようと、スパッと日本に帰ってきました。
旅先の食べ物には興味がない?
最後に、旅先の食べ物の話。木村さんは「1mmも興味がない」。お腹がいっぱいになればいい、というタイプです。それよりも、現地の人がどんな考え方や文化、宗教のもとで、どうやって食べているのか。イスラム教の国ならその作法を見よう見まねでやってみる。郷に入っては郷に従う、現地の人になりきるのが好きなのだそうです。
休学してから、まだ1年ほど。木村さんの次の行動は、次回以降に。
印象に残った一言
1番は結果でしかなくて、そのプロセスを一緒に分かち合えるような。
出演者

- 木村修平:webコンサルタント。平日は広告代理店、休日は効率化支援。2か月に1回は海外へ

- はな & 隆志:移動販売の珈琲屋「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。ウルトラFM「サンライズすかがわ」月曜パーソナリティ
前後の回
- 前の回:#4「強盗にあった国に戻る」選択
- 次の回:#6「休学延長して英語を学ぶ」選択
