webコンサルタントとして働きながら、国内外いろいろなところを旅する木村修平さん。「Kimura’s Choice」は、GALATA COFFEEのはなと隆志が、木村さんのこれまでの「選択」と、その理由を聞いていく番組です。
最終回となる第12回は、木村さんが暮らす須賀川の話と、これからの話。リモートワークの拠点として、須賀川はどんな場所なのか。そして、これからどこで、どう生きていきたいのか。12回にわたって聞いてきた「選択」の、ひとまずの締めくくりです。
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この回の話題
| 時間 | 話題 |
|---|---|
| 00:47 | ラオスとタイの旅のおさらい |
| 01:36 | アウトプットを意識すると、インプットが変わる |
| 03:14 | リモートワークの拠点として、須賀川はどう? |
| 04:02 | 理由1:外から来た人を歓迎してくれる |
| 04:49 | 理由2:コミュニティが多い |
| 05:43 | パソコンを閉じると、ひとりになる |
| 07:21 | 外から来た人だからこそ見える |
| 08:59 | 広く浅くか、狭く深くか。月ごとにバランスを取る |
| 10:47 | これからも須賀川に? |
| 11:35 | 海外で働いてみたい |
| 12:22 | 候補はフィリピンかベトナム |
| 15:30 | 今の環境がよすぎる、という葛藤 |
| 17:54 | 仕事ありきの人生じゃなく、人生ありきの仕事 |
| 19:34 | 12回を終えて |
アウトプットを意識すると、インプットが変わる
ラオスに行き、タイでは人体のホルマリン漬けまで見てきた木村さん。旅先で見たことを、ちゃんとレポートにまとめているのが意外だった、とはなさん。旅行は行きっぱなしではもったいないのかもしれません。
読書も同じで、誰かに伝えるために読むと、ちゃんと読む。3行でまとめると何か、を意識して読むようになる。旅もそれと一緒で、見る視点が変わるそうです。はなさんも「いいところだったのに、いざ紹介しようとすると言葉が出てこなくて、写真見せるね、になっちゃう」と笑います。
須賀川が暮らしやすい、2つの理由
リモートワークは、ネットと電源とパソコンさえあれば、正直どこでもできる。東京からの距離感がちょうどいい場所も、ほかにいくらでもある。日本中を回った中で、須賀川ならリモートで仕事をしながら生きていける、住めると思った理由は、大きく2つだそうです。
外から来た人を歓迎してくれる
ひとつ目は、外から来た人を歓迎してくれる人が多いこと。ほかの地域では「あなた誰?」と冷たい目で見られるように感じたこともあった。でも須賀川は、普通にウェルカムな感じ。ひと言で言えば、人が優しい。それを肌で感じたそうです。
コミュニティが多い
ふたつ目は、コミュニティが多いこと。須賀川に住んで3年近く、その理由を考えてみると、イベントが多いからだと木村さん。イベントをするときは必ず何かのプロジェクトが動くので、いろんなコミュニティが生まれる。それを束ねているのが、カフェやコーヒー屋さん、飲食店なのかもしれない、と。
パソコンを閉じると、ひとりになる
なぜそれがリモートワークに大事なのか。リモートワークで仕事はできても、パソコンを閉じると周りには誰もいない。社会的なコミュニティがなくなってしまう。仕事はできても、人間として生きていけない。行きつけのカフェや居酒屋のような、人とつながれる場所が周りにないとダメなタイプなのだそうです。須賀川には、そんなコミュニティがたくさんあって、しかもみんなウェルカム。だから居心地がいい。
隆志さんは「外から来た人だからこそ、客観的に見えているのかもしれない」。コミュニティの中に入り込んでいると、そのコミュニティしか見えなくなる。海外でいろんな宿を経験してきた木村さんは、そこに敏感なのでしょう。須賀川に来て10年ほどになる2人も、来たばかりのころは客観的に見えていた部分があったかも、と振り返ります。
月ごとに、バランスを取る
ただ、時間は有限。5つのコミュニティに1時間ずついるのか、1つの場所に5時間いるのか。広く浅くか、狭く深くか。木村さんは、今月は福島で仲間と密に連絡を取ってプロジェクトを進め、来月は一度離れて自分の行きたいところに時間を使う、というように、1か月ごとにバランスを取っているそうです。入り込むときもあれば、一歩引いて客観的に見るときもある。その意識が大事なのだと言います。
海外で働いてみたい
これからもずっと須賀川に?と聞くと、「わからない、というのが正直なところ」。来月どこの国に行きたいかもわからないタイプです。須賀川にいるかどうかより、もう少し広い視点で、日本以外の場所で働いてみたい気持ちがある。若いうちに、ひとりのうちに、海外で英語を使って働いてみたいと、前から思っていたそうです。
駐在員のように環境をガラッと変えるタイプではなく、階段を1段ずつ上っていくタイプ。やるなら今の仕事のまま、知り合いが住んでいる国で、その人のコミュニティに入れてもらうところから。月1回の出社には帰国すればいい。候補は、フィリピンかベトナムです。
ゼロからコミュニティをつくる難しさ
どちらにも仲のいい友達がいて、その人のコミュニティについていけば自然と入っていける。須賀川に来たときも、須賀川で仕事をしていた元同居人がいて、「この子、木村くんで」と紹介してもらえた。それでも須賀川は小さなコミュニティだから切り開けたけれど、海外でゼロからつくるのは、外国の人が東京に来てコミュニティをつくるようなもの。だからこそ、つながりのある場所を選びたいそうです。
フィリピンでは、その友達と飲食の分野で一緒にビジネスを進めようとしていて、密にコミュニケーションを取っています。ベトナムには、家に泊めてもらえるくらい仲のいい大学時代の友達が。「最近何してんの?」と連絡を取り合うことが、何より大事。Webコンサルタントでも、最後は人とのコミュニケーションなのです。
今の環境がよすぎる、という葛藤
ただ、今の環境がよすぎて、何も困っていない。須賀川でも、自分でお店に立ってみるなど、やりたいことが別にある。そこまでチャレンジする必要があるのか。その葛藤が、もう3年ほど続いているそうです。はなさんは「須賀川なら、いつでも戻ってこられるから」。
仕事ありきの人生じゃなく、人生ありきの仕事
日々の仕事に追われていたら、ゆっくり考えるのも難しいのでは。そう言われることが多いけれど、木村さんは逆。「仕事ありきの人生じゃなくて、人生ありきの、ただの仕事だと思ってるんですよ」。
タスクの切り方なども話してきたけれど、それはあくまで仕事の話。人生には仕事以外もあって、そっちのほうが大事。だから先に行きたいところへ移動してしまって、そのうえで、仕事をしながら自分のやりたいことをするには、どういう時間の使い方をすればいいのかを考える。仕事は1日、2日しなくても死にはしない。アフリカで学んだことが、ずっと一貫しています。
12回を終えて
アフリカの話から、仕事の仕方、生き方まで、12回にわたって聞いてきた「Kimura’s Choice」は、ひとまずここで終わり。最後に、木村さんからのひと言です。
「偉そうに、俺はこうだった、今後はこうしたい、なんて言ってますけど、やりたいことは変わるし、何が起こるかわからない。だから、今を十分楽しむために自分は何ができるのか、そもそも何がしたいんだっけ、をちゃんと考える。自分に言い聞かせてるんですけど、パソコンを一度閉じて、何したいんだっけって考える時間は大事だなと、日々思います」。
須賀川で小さなプロジェクトやイベントをするときは、木村さんに相談を。そして町で木村さんを見かけたら、ぜひ声をかけてください。木村さんの話は、次の番組「Kimura’s Work」へと続いていきます。
印象に残った一言
仕事ありきの人生じゃなくて、人生ありきの、ただの仕事だと思ってるんですよ。
出演者

- 木村修平:webコンサルタント。平日は広告代理店、休日は効率化支援。2か月に1回は海外へ

- はな & 隆志:移動販売の珈琲屋「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。ウルトラFM「サンライズすかがわ」月曜パーソナリティ
