タイでの買い付けの話、後編です。バイクタクシーの運転手さんに「クローズ」と言われ、別の場所へ連れていかれることになったコブさん。そこから、思わぬ珍道中が始まりました。
氷入りのコーラ、ひとりで歩いた帰り道、妖精のようなおじいさんとの出会い。110点にのぼった仕入れ、ホテルのシャワー、そして屋台で4回も食べたガパオライス。初めての海外で感じたことまで聞きました。
Spotify、Amazon music、Apple podcast、Audible、YouTube にて配信中!
この回の話題
| 時間 | 話題 |
|---|---|
| 00:02 | 前回のつづき、バイクタクシーの事件 |
| 01:08 | 「追加料金なしで連れていくよ」 |
| 02:14 | 着いたのは、めちゃくちゃローカルな商店街 |
| 03:19 | 緊張でのどがカラカラ、コーラに氷 |
| 04:20 | 歩いて戻る道に、気になる場所 |
| 05:23 | モデルウォークで乗り切る |
| 06:26 | 妖精のようなおじいさん |
| 07:26 | 仕入れは110点、全部手持ちで |
| 08:35 | ポップコーンケースの謎 |
| 09:40 | シャワーの出し方がわからない |
| 10:42 | セブン-イレブンのピンクのバンズ |
| 11:45 | 屋台のガパオライスと空芯菜炒め |
| 12:48 | 日本に帰ってきて、最初に食べたのは |
| 13:52 | タイで感じた、生きる活力 |
| 17:01 | 次はアメリカで買い付けを |
| 18:01 | おもちゃが紡ぐストーリー |
連れていかれた、ローカルな商店街
配車アプリは目的地までしかナビゲートしてくれないし、目的地はまだ開いていない。半信半疑のまま「OK」と腹をくくって、バイクで5分ほど。着いたのは、地元の高校生くらいしかいない、めちゃくちゃローカルな商店街でした。求めていたものは、まったくなさそうな雰囲気です。
氷入りのコーラ
緊張で、のどがカラカラ。持っていた水も底をつき、ここはスカッと爽やかにコーラを、と瓶のコーラを頼みました。ところが出発前に「現地の氷は口にしちゃダメ」と言われていたのに、クーラーボックスから出てきたクラッシュアイスに、丁寧にコーラを注がれ、ストローまで刺されてしまったのです。
結局、水を探して買い、コーラは「あなたは悪くない、ごめんね」と心の中で謝りながら処分。時計を見ると、そろそろ目的地が開いているかもしれない時間でした。
モデルウォークで乗り切る
一本道だったので、歩いて戻ることに。ところが、バイクで来る途中に、フェンスに囲まれた少し気になる場所があったことを思い出します。ひとりで、スマホの充電も残りわずか。配車アプリと海外のデータ通信で、バッテリーはどんどん減っていました。
案の定、フェンス越しに5、6人がこちらを見ている。絶対に目を合わせちゃいけない。まだ明るい昼間、コブさんはファッションショーのモデルのごとく、肩で風を切って堂々とモデルウォークで通り過ぎたそうです。
妖精のようなおじいさん
目的地は、ちゃんと開いていました。そこで出会ったおじいさんが「何曜日に来るといいよ」と教えてくれて、その日は大きな仕入れはできなかったものの、後日また行くと、かなりのヴィンテージものが見つかりました。お礼を言おうと思ったら、おじいさんはもう帰ってしまっていたとか。きっと妖精だったのだろう、とみんなで笑います。
仕入れは110点、全部手持ちで
仕入れたものは、小さなものも含めて110点ほど。初めてのことだったので、送らずにリュックや両手に抱えて、全部手持ちで持ち帰りました。商売のための仕入れであることは、帰国時にきちんと説明し、問題なく通過できたそうです。
店内にある、ゴーストバスターズの大きなポップコーンケースもタイから来たもの。どれだけポップコーンが入るのか、と盛り上がりました。
シャワーとピンクのバンズ
ホテルは同じところに連泊。説明書きがなく、初日はシャワーの出し方がどうしてもわからず、蛇口の水で髪を洗ったそうです。翌日、引っ張る場所があることに気づき、無事シャワーが出ました。
3日目くらいまでは、近くのセブン-イレブンで、よくわからないものを買って食べていました。ハンバーガーのバンズがピンク色だったりして、「なんだこれ」と思いながら。お酒はシンハービールを。
屋台のガパオライス
後半には、ひとりで屋台にも行けるようになりました。ホテルの下にある、屋根だけのほぼ野ざらしの屋台で食べたガパオライスが、めちゃくちゃおいしかった。ひき肉ではなく、親指大に切った豚肉を揚げたものにガパオの味付けをして、よく焼いてもらった目玉焼きをのせて。空芯菜炒めと一緒に、4回くらい食べたそうです。グリーンカレーも、ナスでお腹いっぱいになるほど。お腹を壊すこともありませんでした。
日本に帰ってきてから、タイ料理を探して食べたくはならなかったとか。本場の味の思い出を、上書きされたくないから。帰国して最初に食べたのは、たぶんお蕎麦。さすが、蕎麦職人を目指していたコブさんです。
タイで感じた、生きる活力
初めての海外で感じたのは、日本は恵まれている、ということ。そして「このままじゃいかん」ということでした。日本では、お金を儲けることがあまりよく見られないこともある。でもタイの人たちには、今日を生きる、明日を生きる、というハングリー精神と活力があった、とコブさん。
日本の車が日本の何倍もの値段で走っている一方で、バイクに3人乗りする人も、トラックの荷台に乗って家族の仕事を手伝う子どももいる。それでも、悲壮感はあまり感じなかった。本当のところはわからないけれど、自分らしく生きている、そんな印象を受けたそうです。
おもちゃが紡ぐストーリー
また買い付けには行きたいけれど、燃料費が上がり、飛行機代も高くなっているのが悩みどころ。それでも行くならタイ、そして最終目標はアメリカで、現地の掘り出し物を探すことです。
60年代にアメリカで生まれたおもちゃが、ストーリーを重ねて今も生きている。それがタイでコブさんと出会い、福島県の須賀川に持ってこられた。お客さんの手に渡れば、またおもちゃたちの新しいストーリーが始まる。「それって、面白いし素敵だなって」。
印象に残った一言
アメリカで生まれたものが、タイで私と出会えて、それが福島県の須賀川に持ってこれた。それもなんか素敵なストーリーだなと思って。
前後の回
出演者

