KUUHAKU で、店長りかさんと。出会いは大玉村の古本屋さんから|腐るラジオ #16「KUUHAKU店長 りかさんと腐る(part1)」

元幼稚園のギャラリー「空白」で、店長りかさんと。出会いは大玉村の古本屋さんから|腐るラジオ #16「KUUHAKU店長 りかさんと腐る(part1)」 podcast

第16回はゲスト回。猪苗代のギャラリーとセレクトショップ「KUUHAKU」の店長、りかさんをお迎えしました。これまでの放送でも何度も名前が出てきた、松本悠以さんを早くから応援してきた人です。収録は、松本さんの個展開催中のKUUHAKUの一角で行いました。

元小学校・幼稚園を改装したKUUHAKUの空間のこと、5年以上前の大玉村での出会い、そしてマルシェから広がっていった縁。ふたりの歩みをふり返ります。

この回の話題

時間話題
00:01ゲストはKUUHAKUの店長、りかさん
01:07元は小学校と幼稚園だった建物
02:15アートギャラリーとセレクトショップ
03:20大正時代の蔵の柱と、ぶち抜いた天井
04:23来るたびに少しずつ変わる空間
05:28手に取りやすいものから作家ものまで
06:33ふたりの出会いは、5年以上前
07:34設計事務所の中の古本屋さんで
08:36直売所で見つけたチラシがきっかけ
10:48ご夫婦で、大玉村の古民家へ
11:48マルシェで広がった、たくさんの縁
14:52ポセミンの似顔絵が生まれた場所
17:01アートを学んだことはない
18:05まさか、こうなるとは
19:092年前と今、変わったところ

元幼稚園を改装した「KUUHAKU」

KUUHAKUがあるのは、郡山から猪苗代町に入ってすぐの場所。もともと小学校で、最後は幼稚園も併設されていた建物です。20年ほど前に閉校し、今は工務店が全体を管理しています。KUUHAKUのお店があるのは、幼稚園だった場所。トイレの前の流しがひざくらいの高さなのは、小さな子どもが使っていたからです。

以前はキャンプ用品のお店が入っていて、そのお店が移転したあとにKUUHAKUが入りました。アートギャラリーと、全国の作家さんやメーカーの商品をセレクトしたショップが一緒になったお店です。

大正時代の蔵の柱と、ぶち抜いた天井

幼稚園の形のまま商品が並んでいるのかと思いきや、中は大きくリノベーションされています。壁をつくったり、逆にぶち抜いたり。並ぶ古い柱は、大正時代の蔵を解体するタイミングで譲り受けたもの。天井もぶち抜いて古い梁を見せ、閉校した建物と古いものが融合した、木のぬくもりのある空間になりました。

自分たちで手を入れながら運営しているので、来るたびに少しずつ変わります。この1年でも、ワークショップや打ち合わせができる部屋や、「洞穴」のような小さな別室が増えました。手軽に手に取れるものから、作家さんのしっかりとしたものまで、商品のほとんどはりかさんがセレクトしています。

出会いは、大玉村の古本屋さん

ふたりが知り合ったのは、5年以上前。松本さんが大玉村の古民家に住んで1、2年目のころです。松本さんが働いていた建築家・佐藤研吾さんの事務所の中には、古本屋さんもありました。

りかさんがその古本屋さんを知ったのは、たまたま寄った直売所に置いてあった、コラム通信のようなチラシ。読んだ瞬間に「いいな」とピンときて、訪ねたのだそうです。そこで店主さんが「絵を描いている子がいるんだよ」と紹介してくれたのが、松本さんでした。

正座して絵を描いている松本さんの姿を、りかさんは今も印象的に覚えています。当時は鉛筆で描いた建築の絵の中に、ポセミンがちらっと登場するくらい。白黒で、今より少し細長く、少し影のあるポセミンでした。「でも、それがよかったなと思って」。

ご夫婦で、古民家へ

当時のりかさんは、ドライフラワーを手がけながら週末にイベントへ出店していた時期。「一緒にイベントやろうか」と声をかけ、旦那さんと一緒に大玉村の古民家まで話を聞きに来てくれました。ポセミンを見て「この子いいじゃん」となったそうです。

マルシェで広がった縁

その後、りかさんが店舗を広げたときに開いたマルシェに、松本さんも出店。そこで、今も仲のいい人たちとたくさん出会い、福島で初めて同世代の友達ができました。

マルシェ中に「ワークショップをやっていいよ」と言われて始めたのが、ポセミンの島の住人になれる似顔絵。試しに無料でやってみたことが、のちのポセミンの似顔絵につながっていきます。アーティストが多くの人の目に触れる場を自分でつくるのは大変なこと。りかさんは、そういう場をくれた人でした。

アートを学んだことはない

意外にも、りかさん自身はアートを学んだことはなく、アーティストに場を提供する仕事をしていたわけでもないそうです。「才能のある人が埋もれてしまうのは、もったいない。もっと見てほしい」。知識の幅が広い旦那さんと、感覚で動くりかさん。ふたりの組み合わせで始めたことが、ここまで広がってきました。

出会ったころは、松本さんもまだ建築かアートか決めておらず、個展をやるとも思っていなかった時期。りかさんがギャラリーをやり、そこで松本さんが個展を開くことになるとは、ふたりとも想像していなかったといいます。では、2年前の個展と今回の個展で、りかさんから見た松本さんの変化は。続きは次回です。

印象に残った一言

そういう才能のある方が埋もれちゃうのは、こっちとしても、もっと見てほしいなっていう気持ちがあって。

前後の回

出演者

  • 松本悠以:アーティスト、作家、畑の仕事をする人。「循環」「腐る喜び」をテーマに、ポセミンが登場する作品をつくる。Instagram
  • はな & 隆志:移動販売の珈琲屋「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。ウルトラFM「サンライズすかがわ」月曜パーソナリティ
  • りかさん:猪苗代のギャラリーとセレクトショップ「空白(KUUHAKU)」店長