「やったことがないから、わからない」。就活に悩んだ大学生が世界一周を選ぶまで|Kimura’s Choice #2「世界を旅する」という選択

Kimura’s Choice #2「世界を旅する」という選択 podcast

webコンサルタントとして働きながら、国内外いろいろなところを旅する木村修平さん。「Kimura’s Choice」は、GALATA COFFEEのはなと隆志が、木村さんのこれまでの「選択」と、その理由を聞いていく番組です。

第2回は、学生時代に休学して世界を旅した話。いわゆる「自分探しの旅」は、なぜ始まったのか。旅に出るまでの準備と、1か国目のタイで待っていたなかなかハードな出来事を聞きました。

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この回の話題

時間話題
00:50学生時代、休学して世界を旅していた
01:371年のつもりが、延長して2年に
02:24大学3年の春から就活をしていた
03:09やったことがないから、やりたいことがわからない
04:05母からもらったお金と、やりたいことリスト
04:50兄2人の背中と「あなたは何もしていない」
07:08まずはリゾートバイトでお金を貯める
07:55こたつで英語の勉強
08:471か国目はタイ。目的は予防接種
11:182日目に倒れ、ダニに噛まれ……
13:38どん底を先に経験しておくといい

就活で気づいた「やりたいことがわからない」

木村さんは、大学を1年休学するつもりが、旅をしているうちにもっといろいろやりたくなり、もう1年延長。結果的に2年間休学しました。

きっかけは就職活動です。大学3年の春から1年ほど、インターンに行ったり選考に進んだり、普通に就活をしていました。でも、やってみたものの「そもそも自分は何がしたいのかわからない」。いわゆる、就活あるあるです。

考えた末にたどり着いたのは、「やったことがないのに、やりたいことなんてわかるわけがない」ということ。やりたいことは、やったことがある中から考えるもの。でも、ほとんどやったことがないから選択肢がない。だから公務員や、みんなが憧れる大企業のように、今見えている世界ばかりで考えてしまう。もっと知らない会社や世界があるんじゃないか。休学する前に、そう強く思ったそうです。

母のひと言と、やりたいことリスト

就活の悩みを母親に打ち明けると、お金を渡されました。大学生は時間はあってもお金がないもの。でもそのときは、お金も時間もある。「これでできることは何だろう」と、やりたいことを全部シートに書き出しました。その中で、いちばん時間もお金もかかるのが世界一周。今しかできない。そう思って、休学して世界を旅すると決めました。

母親がお金を渡した理由は、応援というより「はよせえよ」。木村さんには5つ上と6つ上の兄がいて、2人ともまったく違うジャンルで仕事をしている、いい見本でした。「見本があるのに、あなたは何もしていない。行動が伴っていない。そのお金で何かをしなさい」。なかなか厳しいお金だったようです。

同じサークルの友達も、ちょうど世界一周に行くと話していました。旅自体はほぼひとりでしたが、身近に同じ思いを持つ人がいたことが、一歩踏み出すきっかけになったそうです。

まずはリゾートバイトで資金と英語

とはいえ、お金はもう少し貯めておきたい。そこでいきなり海外には行かず、半年ほど住み込みのリゾートバイトで資金を貯めました。そのあいだずっとしていたのが、英語の勉強。受験勉強の読み書き中心の英語しか知らなかったので、日常で使う単語や「トイレはどこですか」「これをください」といったフレーズを、本でひたすら覚えました。YouTubeにも英会話の動画がほとんどなかったころ。こたつに入りながら勉強していたそうです。

1か国目はタイ。目的は予防接種

最初に向かったのはタイ。アフリカなどに行くと病気が心配なので、予防接種が必要です。ところが日本で打つと高い。3回打つ必要があるものもあって、1本1.5万円ほど。タイなら1本2000円ほどで、証明書もきちんと出してもらえる。そんな情報を、バックパッカーが現地情報を交換するFacebookのコミュニティで仕入れたそうです。

2日目に、ぶっ倒れる

予防接種は期間をあけて打つため、タイには1か月ほど滞在。同時に4本まで打てるということで、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病を両腕に2本ずつ。すると、その場でぶっ倒れてしまいます。5分ほど意識を失っていたらしく、1か国目の2日目にして「もう帰る」と思ったそうです。

さらに、泊まった宿のドミトリーはダニだらけ。噛まれて痒いし痛いし、熱も出る。寝込んでいるあいだには、知らない人たちに次々とベッドに座られたり、体を触られたり。結局1週間で宿を変えました。2回目の予防接種は、もう大丈夫だったそうです。

どん底を先に経験しておく

このときの経験は、旅だけでなく今の人生にも生きていると木村さん。最初に「うわあ」というマイナスを経験しておくと、あとは上がるだけ。ダニが出ないだけで嬉しい。生きるハードルが一気に下がったそうです。

それでも帰らなかったのは、自分で「行きたい」と言い出した手前、すぐ帰るのは恥ずかしいという気持ちもあったから。ここから40か国ほどを回る旅が始まります。続きは次回。

印象に残った一言

どん底を先に経験しておくと、あとは上がるだけなんですよ。

出演者

  • 木村修平:webコンサルタント。平日は広告代理店、休日は効率化支援。2か月に1回は海外へ
  • はな & 隆志:移動販売の珈琲屋「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。ウルトラFM「サンライズすかがわ」月曜パーソナリティ

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