「コブさん」の素顔。郡山から東京へ、蕎麦職人を目指した日々|コブさんのこぶ沙汰しています。#1

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須賀川の街なかでアメリカントイのお店「COBSANYA」を営む、小野寺祐貴さん。GALATA COFFEEのふたりが「コブさん」と呼ぶ店主の素顔に迫る番組が、いよいよ始まりました。

第1回は、「アメリカントイってそもそも何?」という話から、コブさんの意外な過去へ。実は中学生のころからの夢は調理師で、東京でそば職人を目指していたのです。元そば屋ならではの、江戸前のそばの楽しみ方も聞けます。

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この回の話題

時間話題
00:23ウォーリー?コブさん?呼び名の話
02:01番組スタート!自己紹介
02:18アメリカントイに定義はある?
03:27日本人は「メイドインUSA」に憧れる
04:36この世代にとって、アメリカのアニメやドラマは身近だった
06:16郡山生まれ、郡山育ち
06:51中学生からの夢は調理師
08:18そばといえば江戸。東京のそば屋へ
09:09朝7時半から夜11時半まで。修行の3年
10:40東京で「放浪」した1年
14:30アメリカントイとは無縁だった東京時代
15:29福島に戻った理由
17:19元そば屋に聞く、江戸前のそば
20:57おすすめのそば屋と、「そば屋で飲む」楽しみ
24:56小さいころ見ていた「アルフ」と「フルハウス」

ウォーリー?コブさん?

小野寺さんには、いくつもの呼び名があります。「ウォーリー」、下の名前で「ゆうき君」、そして「コブさん」。お店の名前の「COBSANYA(コブサンヤ)」が少し言いにくくて、「コブさんでいいですか?」と言われることが多いそうです。GALATA COFFEEのふたりも、最初からずっと「コブさん」。この番組でも、コブさんでいきます。

アメリカントイって、なに?

「アメリカントイに定義はあるの?」という問いに、コブさんの答えは「その人が好きなアメリカのおもちゃが、アメリカントイ。」ビンテージが多いけれど、これだからこう、という枠はないといいます。

聞き手のはなさんも、小さいころから好きだったキャラクターが、実はアメリカントイだったとCOBSANYAで気づくことがあるそう。日本人は「メイドインUSA」「アメリカから来た」という言葉に憧れがあるのかもしれない、とコブさんは考えます。一方、関西出身の聞き手・隆志さんは「あんまりアメリカンに憧れない」派。この番組を通して「アメトイ、好きだな」と言わせたらこっちのもの、だそうです。

この世代にとって、アメリカは身近だった

コブさんがお客さんから教わった話があります。ちょうどこの世代が小さかったころ、仮面ライダーやウルトラマンのテレビシリーズが途切れていた時期があった。その代わりにチャンネルを回すと、「アルフ」や「トムとジェリー」、アメリカのカートゥーンやドラマがいつも流れていた。だからこの世代には、アメリカのキャラクターがとてもなじみ深いのではないか。「たしかに、トムとジェリーはめっちゃ見てた」と、ふたりもうなずきます。

郡山で育ち、そば職人を目指して東京へ

コブさんは郡山の出身。小学校から高校まで、ずっと郡山で育ちました。「シティボーイだったんだ!」と聞き手のふたり。

中学生のころからの夢は、調理師でした。母子家庭で、お母さんは仕事を掛け持ちしていたため、自然と台所に立つことが多かったそうです。夜に遊びに来た友達に「何かつくって」と言われ、具材を切ってカレーライスなどをつくると「おいしい」と言ってもらえた。そこで料理の楽しさを知りました。

当時いちばん好きだった食べ物は、日本そば。そばといえば江戸だと、高校を卒業して東京へ出ます。調理師学校には行かず、現場で経験を積む道を選び、銀座と日本橋のあいだにある京橋のそば屋さんに就職しました。

厳しかった3年間

朝7時半ごろに出勤して、忙しいときは家に帰るのが夜11時半。そのあいだずっと立ち仕事です。20年ほど前のことで、給料もかなり少なかったそうです。「お恥ずかしい話、修行は3年で挫折しちゃって」と笑うコブさんに、「よく3年もったよ」と聞き手のふたり。

お店にはランチだけで100人ほどが訪れるので、そばは手打ちではなく機械打ち。その分、出汁はしっかりとるお店だったそうです。

東京で「放浪」した1年

そば屋を辞めたあと、料理の世界には戻りませんでした。「自分の中で一回吹っ切れちゃって」。そこからの1年は、友達のつてでまったく関係のない仕事をしながら、東京を「放浪」したそうです。

最後に住んだのは、世田谷線が通る若林。「思い出づくりに世田谷に住みたかった」と、三軒茶屋の少し奥の静かな住宅街を選びました。渋谷まで自転車で15分。「ずっと住みたくなっちゃうじゃん!」とふたりもうらやましがります。

このころはアメリカントイとはまったくの無縁。ただ、古着は好きで、下北沢のヴィレッジヴァンガードにもよく行っていたそうです。そういう文化には触れていたけれど、「まさか自分がお店をやるとは思っていなかった」。

福島に戻った理由

東京にいようと思えばいられたコブさんが福島に戻ったのは、親の具合が悪くなったことを人づてに知ったからです。「こんなにプラプラしているなら帰ろう」。何かあったときのためにと、次に選んだ仕事は介護でした。「料理もそうだけど、自分の意志でちゃんと選んでいるよね」と聞き手のふたり。

仙台に住むお兄さんは、「アルフ」が大好きだったそうです。コブさんがアメリカントイを好きになるきっかけも、そのアルフでした。

元そば屋が教える、江戸前のそば

せっかくなので、そば屋時代の話も詳しく聞きました。

難しいのは、そばつゆ

そば打ちを習得するのも大変ですが、実は出汁や「かえし」をつくるのが難しいとコブさん。江戸前のそばつゆは辛口で、醤油を入れればいいというものではありません。専用の醤油、ランクのあるみりん、砂糖ではなくざらめ。自分でつくりたい気持ちはあるけれど、家で食べる分だけつくるには大変だそうです。

そばは、ちょこんとつけてすする

  • つゆは先だけ:そばはつゆにどっぷり浸けず、先をちょこんとつけてすするのが江戸の食べ方
  • わさびはそばに:わさびはつゆに溶かさず、そばにちょこっと乗せて。刺身にわさびをつける感覚です
  • ネギはそば湯で:薬味のネギは、食べ終わったあとのお猪口に入れてそば湯と一緒に。そばの香りを消さないためです(諸説あり)

新そばの季節には、ぜひ試してほしいそうです。

そば屋で飲むという楽しみ

コブさんがいちばん好きなのは、浅草の「並木藪」。量は三口ほどで、はじめて行くとカルチャーショックを受けるはずだといいます。

そば屋で飲むときのつまみは、そば屋にある材料。たとえば、小田原「鈴廣」の上等なかまぼこをわさびで。ビールや日本酒を少し飲んで、締めにそばをすすって帰る。「かまぼこの概念が変わりますよ」。今度、三人でそばを食べに行く約束もしました。

とはいえ今は、コンビニのそばもカップのそばも大好き。「20歳ころは尖っていたけど、一周回っておいしい」。

フルハウスとお店づくり

最後に話題は、小さいころに見ていたアメリカのドラマへ。「フルハウス」は、ほとんど家の中だけで物語が完結しているのに飽きない。その発想は、お店の空間の中でどう楽しいことをつくるかにも使えそう。そんな話で第1回は終わりました。「全然アメリカントイの話が出てこなかったね」。それは、次の回以降のお楽しみです。

印象に残った一言

その人が好きなアメリカのおもちゃが、アメリカントイだと思っています。

出演者

  • 小野寺祐貴(コブさん):須賀川市の街なかにあるアメリカントイのお店「COBSANYA」オーナー。オンラインストア / ブログ
  • はな & 隆志:移動販売の珈琲屋「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。ウルトラFM「サンライズすかがわ」月曜パーソナリティ

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